椎名のハッピーライフ

経営になんて興味無かったのになぜか起業から携わる事になってしまい、迷い悩める子羊となった僕の記録

ボートの修理

全国の椎名ファンの皆さん、お待たせしました。椎名です。

 

2回くらいに分けてボート修理について書こうかと思います。

 

今回紹介する修理艇は細かい傷や削れ、カケが全体にあるものです。

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トップ削れ。修理依頼がとても多い箇所。

 

 

 

 

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ハルの当て傷。この程度の傷が全体に沢山。

 

 

 

 

 

 

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テールが欠けていました。

 

 

 

 

 

今回の艇は穴が開いてる箇所は無かったので、パテ埋め、塗装のみ。

 

 

まずは患部にパテがしっかり密着するようにサンディングします。紙やすりで削る作業です。

 

そして汚れを、溶剤を使ってキレイに拭ってからパテ盛り。

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白っぽいのがポリエステルパテ(ポリパテ)。薄盛り用で厚く盛る事は向いていないけれど、削りやすくて形を整えやすい。

 

 

 

テールの欠けている部分は厚く高く盛らないといけないので強度が必要。

ポリエステル樹脂(接着剤みたいなやつ)に増粘剤のエアロジル、 割れ止めのガラス繊維を混ぜて作ったパテで厚く盛る。

 

 

 

 

厚く持ったパテは堅いけど細かい気泡が入り易くキレイに仕上がり難いので、ある程度かたちを整えたら上から薄盛り用のポリパテを盛って整形。 

写真はポリパテを盛った状態。ここから形を整える。

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形を整えたらプライマーサーフェイサーという下地塗装。サフと呼んでいる。

整形の時に出来た削り傷等を埋めて、さらに本塗装の密着性を良くする働きがある。

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ただし結構粘度が高いので、スプレーガンで吹き付けても表面がガサガサボコボコしがち。

 

なのでここでもう一度表面を整えて整形する。塗装した後に傷が浮き出ないように、パテを削ったサンドペーパーより細かい番手の物を使う。

 

 

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全体にある傷も同じ様にサフ→整形まで行う。

 

 

 

 

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その後、本塗装。

 

車と同じアクリルウレタン塗料という塗料をスプレーガンを使って吹き付ける。塗装をするのは化粧的な意味合いももちろんだけど、パテや繊維(ボートの構成する素材)を紫外線などによる劣化を食い止める役割が大きい。

 

 

 

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まずはメインカラーの白だけ塗装。塗料が硬化してから、どうしても出来てしまう表面の微妙な凹凸を整えて修理箇所が分からないように仕上げる。その後にトリムの黒を塗装。という工程。

 

 

 

次回はその白塗装の仕上げと黒塗装まで書いていこうと思います。

お楽しみに。